お説教とマドレーヌ

忘れたくないこと。トキめいちゃったら投稿します。

2017年6月1日

村川梨衣さん、27歳の誕生日、そして、アーティストデビュー1周年本当におめでとうございます。

真似の真似の真似の真似の…で記事を書いてみます。
以下、全て個人的なお話です。


村川梨衣さんにとってこの1年で最も大きな変化は言わずもがな、ソロ名義デビューになると思うが、
これは自分にとっても、オタク活動を以前とは全く異質なものに変容させた瞬間であった。

ミリオンライブ経由でいちごまみれにハマり、2015年ごろからはいくつかイベントには行くようになったものの、
未だ、面白くて優しいラジオパーソナリティ程度に捉えていた。
いちごまみれやりえぷり等ラジオは割と欠かさず聞いていた一方で、
出演作品についてはそこまで追っていない、そんなオタクであった。

しかし、2016年6月1日のあの日、目に見える景色が完全に変わってしまったのだ。



デビューが発表されて

思えば、デビューが発表されてからはなんとなくソリが合わないような状態であった。

(記憶が正しければ)このツイートからアーティスト活動への言及が始まる。
2016年1月1日。まさに、村川梨衣さんの2016年を象徴するツイートだと今にして思う。

このような予告をするほどのお知らせとなると
ソロ名義デビューか、あるいはとても大きな役を取ったか、くらいしか想像が出来なかった。

迎えた2月1日。
まず、前日の1月31日はミリオン3rd名古屋公演があり、現地参加をしていた。
ミリオン3rdツアーは周年ライブでは初めてキャスト37人全員がどこかしらで1回以上登壇するというものであり、
その名古屋公演は3rdツアーの1発目、そして、自分の好きなアイドルである周防桃子役の渡部恵子さんが周年ライブに初登壇する公演であった。
また、稲川英里さんや高橋未奈美さんも他の場で見る機会が多く、楽しみにしていた演者の一人だった。
同日に開催された、村川梨衣さんの出演するわかばガールのイベントとどちらに行くか迷わなかった訳ではないが、
当時としては名古屋公演を外すわけにはいかなかった。

名古屋公演はそのような自分にとっては本当に素晴らしいライブで、
大学のオタク後輩たちと大酒を飲みながら今までの思いを胸に管を巻き、最後はそこそこ感涙していた。
そうして帰りの東京行きのバスを乗り過ごし、日付を跨いだネットカフェでアーティストデビューのツイートを見るに至ったという訳だ。
その場での感情の切り替えもあまり出来なかったし、もともと軽く予想はしていたこともあり、祝福の気持ちはあれどあまり意外さは感じなかった。


そんな状態で知ったアーティストデビューであったが、デビューのその日を迎えるのはもちろん楽しみなことであった。
しかしそれは、村川梨衣さんの曲が増える、村川梨衣さんの歌が聞ける程度の極めて素朴なもので、
当時の自分は一人の声優が自分の名前を背負って楽曲を歌うと言うことについて、何もわかっていなかった。

デビュー・バースデー前夜

youtu.be
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デビューが近づくにつれ、曲名・発売日の発表、PVの公開、『12歳。』の放送開始、先着リリイベの参加券配布などが順次開始されていった。
一通りの情報を追いはしていたものの、この時期もデビューに対する期待感をうまく高揚させることが出来ず、
取ろうと思えば取れたであろう先着順のHMVエソラ池袋インストアイベントも取らなかった。
その理由も非常に──今にして思えばだが──しょうもないものだった。*1

村川梨衣さんへの関心が薄まっている時期だったように思う。


そのような精神状態において、5月1日のアニソンCLUBは心から助けられたイベントであった。
未だデビュー前ではあるが、村川梨衣さんがアーティストとして初めて舞台に立ち、Sweet Sensationのフルver.を初披露した。
本当に月並みだと思うが、生の迫力・躍動を全身で感じ取り、かなり前向きな気持ちになれた。
また、セットリストが鈴木このみさんと田所あずささんに挟まれていたのも大きく、
アーティストの先輩として、歌の技術等々見習うとこは多々あれど、力強く伸び伸びと歌うことでは決して劣ってはいないと心の底から思えたのだ。

アニソンCLUBを受けて、どうせ外れるだろうと思っていたバースデー・デビューイベントに、
外れてもいいから応募してみようという心持ちになれた。

そして、当選してしまったのだ。

Rietion Birthday & Debut Celebration PARTY!!

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当選はがきを受け取ってからは、このようなメモリアルなイベントに自分が行ってもいいのだろうか、
などという多少の引け目は感じつつも6月1日の日を楽しみにしていた。
しかし、当時こそあまり自覚的ではなかったが、この少し前の頃からある思いを抱くようになっていた。

12歳。』とタイアップしたSweet Sensationは、
「目覚めたて」の新たな感情を自覚してその感情と正しく向かい合っていくという、
作品のタイアップとしても、デビューシングルとしてもこれ以上なくふさわしい曲だと今でも思う。
そして、この曲を歌い上げる村川梨衣さんはいままで見たことがない姿をしていて、
どこか新しい場所に羽ばたっていくのか、などという寂寥感を覚えてしまったのだ。
もちろんそれはアーティストとして喜ばしいことであって、ただ少しだけ複雑で──。
そのような面倒くさい感情を抱えながら会場に足を運んだ。

コロムビアとしては初のイベントでもあったこのバースデー・デビューイベントは、
村川梨衣さんにとっても、ファンにとっても至高のイベントであったと思う。
それぞれの曲のMVを映して制作時の話をした後に、誕生日とアーティストデビューを祝い、
佐倉綾音さん、五十嵐裕美さん、岩田光央さん、諏訪部順一さんといった今までに関わりをもった同業者や、
コロムビアディレクターの井上哲也さんからのメッセージが送られた。
「いままで」と「これから」を結ぶイベントだと感じられた。
そして、Sweet Sensationと、何より、Baby, My First Kissの披露。

Baby, My First Kissの途中で歌詞の一部が飛んだことをきっかけに、会場のファンが合唱し、
その後の終演挨拶で涙ながらにファンへの感謝を語る村川梨衣さん。
本当にいい意味での強くなさ、か弱さを感じ、
一ファンとして(一個人としてではなく)まだ離れてはダメなんだと強く思わせられた。
思わされたし、それよりももっと単純に、この村川梨衣さんをもっともっと見ていたいとも思わされた。
また、これは1年経ってもあまりうまくは説明できないのだが、Baby, My First Kiss村川梨衣さんらしさが本当にたくさん溢れていて、
アーティストデビューを期に変わるとこはもちろんあれど、芯はいままでと変わらない村川梨衣さんなんだと思うことが出来る曲だと、個人的には、感じている。

世界がとまってしまった。

彼女の描く音楽観・世界観に引き込まれたのがこの日だった。

感じる負い目

その後の出演作やイベントは記憶に残るものも多かった──例えば、ちゃおフェス2016やリゼロ等々──が、その中でも印象深いのは、
リリイベのライブであるRietion Session LIVE PARTY!!とアニサマ2016だ。

セッションライブでは、5曲歌われることがりえぷりであらかじめ案内されていた。
もちろん、この時点ではソロ名義での持ち曲はSSとベビマイしかない。
そんな訳で、これまでのキャラソンをカバーするに違いないと思っていた自分の聴覚に飛び込んできたのは、
耳馴染みの全くない楽曲群であった──それも、3曲連続で、だ。

実際にはこのイベントで初発表されたアルバムからの3曲、『Anytime, Anywhere』『Breath』『MaGiK』であった訳だが、
カバーソングを待ち構えていたところに3曲連続で知らない曲が来るというのは当時それなりに応えたし、
今思い返せば、この3曲との出会いを負の感情で迎えてしまったことが悔しい。

アニサマ2016もほぼ同じような状況だった。
こちらはSweet Sensationが先に歌われて大いに楽しめたし、INSIDE IDENTITYを知らなかったのはまあ仕方ないねとも思うのだが。


心境の変化した自分に訪れたのは、知らないという負い目だった。

ドキドキの風期間

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アニサマ2016の少し前、『ドキドキの風』の発売が発表された。時系列で言えばアルバムの発表後であり、なんだか唐突な感じがあったことは覚えている。
このドキドキの風、正直に言えば最初聞いたときはあまりピンと来なかった。
しかし、SS/ベビマイのイベントとしてはアニサマ2016が最後だったため、
この曲が発表されたことによって継続的にアーティストの村川梨衣さんに触れられたのはありがたかったし、
12月のセッションライブvol.2で歌われた(ここがライブとしては初披露だ)『ドキドキの風』の迫力と美しさはCDとは桁違いだった。
『Anytime, Anywhere』『MaGiK』に加え『Dreamy Lights』『Sweet Sensation』の5曲が歌われ、どれも心から楽しめた。
一応はセッションライブVol.1の雪辱を果たした形だ。

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『ドキドキの風』のイベント期間中にアルバム『RiEMUSiC』の発売日、そして1st RiELiVE ~梨の季節~の開催が発表された。*2
初のアルバム、初のライブという一大イベントに向けて期待を高まらせつつ、村川梨衣さんの出演作品を楽しみ(秋シーズンは豊作だった!)、ときどき過去の作品も触れるという、非常に穏やかで充実した時期だった。

アルバム、ライブとTiny Tinyに掛ける思い

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年を明けて2017年、いよいよアルバム『RiEMUSiC』の発売、そして少し間を置くが、ライブ梨の季節が開催された。*3
アルバムとライブの話は長くなってしまうので別の機会に投稿したいが、
ライブの2日間は本当に一瞬で、充実感に満ちていて、そして、日に日に1stライブが終わってしまったという喪失感が募っていた。
そのような中で残されていたのが、Tiny Tinyが発売されるということだ。

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CDの発売日前にライブを見ることが出来た曲はSweet SensationとこのTiny Tinyだ。
この2曲、何かと似通った点があると思う。
しかし、1年前に抱いた複雑な感情は今はなく心から楽しみだと言えるのが、全く個人的な話ではあるが、異なっている。
それは曲のメッセージ性が異なるからでもあるし、もちろんあの日覚えた感情が心の支えになっている面もある。

Tiny TinyBaby, My First Kissとはまた違った意味で、非常に村川梨衣さんらしさを感じる曲だ。
それは、ともすると真っ直ぐすぎるとも思える歌詞にも感じるし、
サウンド面は全くの素人なので何も語れないながらも、この曲を彼女自身のモノにしているとも感じる。
現在はもう『Tiny Tiny』の発売日を迎え、各種リリイベが始まっている段階であるが、
6月10日のセッションライブvol.3で再びTiny Tinyを聞けることが本当に楽しみで仕方ない。

水色のFantasyはこれから知っていきたい。
youtu.be


そんな訳で、バースデー・デビューイベントの話をしたいと思っているうちに1年経ってしまいましたが、
この1年、アーティスト活動を中心に、出演作品、イベント、ラジオ等々本当に楽しませてもらいました。

改めて、村川梨衣さん、アーティストデビュー1周年、そして誕生日本当におめでとうございます。
この1年もりえしょんが幸せに笑っていられますように。


*1:ミリオン3rd大阪2日目のチケットを取れなかったこと、AJアニラジアワードを逃したこともあるかもしれない。それらも、どうしても行けないという程でもなく、行けなければ行けなくていい、LVでも良いといった意識はあった。

*2:Event Newsという形で毎回発表されるので、今となっては1stライブの専用ページのようなものが残っていないのは悲しい。

*3:そして、この1月~4月は毎週のようにイベントがあった。個人的に印象深かったイベントは3月のミリオン4th武道館、同じく3月のAJポポロンラジオ公録、4月のステラのまほうあたり。